前回の続き「不動産売買のマッチングサイトを活用するときの3つの注意点」についてご紹介します。

不動産売買のマッチングサイトを活用するときの3つの注意点

不動産売買のマッチングサイトは売主・買主の選択肢を広げる画期的なサービスですが、サービスの特性を理解したうえで慎重に取引に臨むことが重要です。
不安な時には宅建業者等の不動産の専門家に相談しながら契約を進めましょう。

買い手の属性や物件情報を把握する

不動産の契約に関する十分な情報を収集するためには、ネット上でのコミュニケーションのみでは不十分です。

最初のやりとりはネット上でも可能ですが、現地調査や必要書類の収集、物件情報のヒアリングは対面で行うことが大切です。
対面で行うことで、物件を売却する理由、どのように物件が使われてきたのかなど疑問に思ったことはその都度質問することで詳しく調査ことができるほか、契約の相手方の人となりについても知ることができます。

契約不適合責任を理解する

契約不適合責任とは、物件に不具合があった場合の売主の責任です。最近の民法改正によって「瑕疵担保責任」の名称が改められ、さらに売主の責任が加重されたものです。
物件の売主は物件の不具合についてきちんと調査したうえで買主に知らせなければなりません。

契約・引渡し後に物件に不具合が見つかった場合には、たとえ売主が不具合について把握していなかったとしても、きちんとした調査もなく物件を引き渡した場合には、売主に不具合の修補、損害賠償等の責任が生じる可能性があります。

専門家の助けを借りてトラブル防止

不動産の取引は高額になりがちで、トラブルになると裁判手続きに発展することも少なくありません。
契約交渉や手続きに不安を感じるときには宅建業者等の不動産の専門家の支援をお願いするのが無難です。

マッチングサービスの中には「エージェントサービス」として宅建業者が契約書類の作成から物件の引渡しをサポートしてくれるサービスを用意するところもありますので、積極的に活用しましょう。

宅建業者に仲介に入ってもらうもう一つの大きな理由は宅建業法上の「仲介責任」が生じることです。
宅建業者も、仲介に入る以上は物件情報の正確性や不具合の有無について責任を負うことになります。そのため、契約後のトラブルについても宅建業者に依頼して解決に向かわせることができるのです。

まとめ

不動産売買のマッチングサイトは、個人間で不動産の売買を行うことができる画期的なサービスです。
マッチングサイトは物件情報の収集や買主探しの間口を広げる有力な手段となるでしょう。
仲介手数料が不要になるなど大きなメリットもあります。

もっとも、物件情報の収集や契約書類の作成、契約・引渡し手続きなどを自ら行わなければならないなど、高いハードルがあることも確かです。
専門家の助けを借りながら、賢く利用しましょう。

 

 


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