「家賃を払って下さい」という以外の管理会社の仕事
- 2021.04.05
- コラム
こんにちは、賃貸管理部です。
社内全体の輪番でブログを書こうとなって話題に事欠かないのは「滞納督促」の範囲の話です。
色んなことが起きる可能性が高い(苦笑)。
今回は先日宅訪(滞納者の家へ直接訪問)したときのエピソードです。
契約者は女性名義、同居人にお子様3人のお名前があるので、
その情報からするとシングルマザーのご家庭なのだと思います。
2ヶ月滞納が連続しており、電話も全く出て頂けないため、宅訪を行うことにしました。
「2ヶ月で訪問するの?」と思われるかもしれませんが、
延びれば延びるほど督促金額もかさんでしまい、回収見込みも低くなってしまうので、
このタイミングで行っておくべきだなと判断しました。
夕方伺ってみると、応対に出てきたのは男の子。
背丈からすると小学生かと思いましたが、
本人談では中学生で、不登校で学校には通っていないとのことでした。
私「お母さんはいるかな?」
彼「いません」
私「何時頃に帰ってくるかな?」
彼「わかりません」
私「いつもは何時頃に帰ってくる?」
彼「どこにいるかわかりません」
数分間玄関で問答を続けましたが、要領を得ないのと、
兄弟(?)が在宅の様子もなく、何よりも玄関から見えた室内が
とても荒れている様子だったので、このまま立ち去るべきか思案しました。
特にお子さんが衰弱しているような様子は見られなかったものの、
やはりどうしても気になったため、念のため会社へその旨を報告しました。
管理本部からは、何かあってからでは遅いので、
警察へ一報は入れておこうという指示がありました。
それを受けて、管轄警察署へ報告、
警察と児童相談所で連携をするとの回答でした。
そして、その夜に不在だった母親(契約者)から電話が入りました。
「すぐに支払います」との連絡でしたので、
業務上はこれで予定通り入金がなされれば、
無事に完了となるのですが…。
確証があるわけではありませんが、どうにも気になる点の多い宅訪案件でした。
私は幸いまだありませんが、ご高齢の入居者さんが
亡くなられているのを管理会社が発見するということもよく聞きます。
重たい話かもしれませんが、
社会との接点がなくなってしまっている人、自力で助けを求めにくい人、
これだけの管理戸数をお預かりしていると、入居者もまた様々ですよね。
そこに気付く機会があるというのも、
実は管理会社としての重要な仕事の一つかもしれない、と思わされる一幕でした。
それでは、賃貸管理部でした。
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