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コンスピ広報です。

今回は、YOUTUBEのコンスピリート公式チャンネルにて配信させていただきました
第23回:不動産経営でQOLを爆上げよう!の内容をお送りしたいと思います。

今回のコンスピチャンネル、お題は「新築プレミアムの捉え方」です。
不動産投資の書籍などでも
よく目にする「新築プレミアム」というワード。
これから賃貸経営に乗り出そうという方には
ぜひ覚えて欲しい基礎知識です。

それでは、はじめましょう!

「新築プレミアム」とは、その名の通り、
「新築物件にのみ存在する希少価値」と言い換えることができます。

日本人は特に「新しい」ということに価値を置きがち、とも言われており、
不動産だけでなく、自動車などにも同じことが言えます。

「まだ誰も使っていない」ということに
価値…つまり価格が付くということですね。

ちなみに、不動産における「新築」の定義ですが、
一般的には「建物が完成してから一年が経過しておらず、
かつまだ誰も使用していない状態の物件」のことを指します。

ということは、
完成後一年経過していなくても、
誰かが一度でも居住すれば、
その時点で即「中古扱い」となります。
逆に、まだ誰も居住したことのない物件であっても、
築後一年が経過した時点で
同じく「中古」扱いとなり、
表記上は「●年●月築、未入居物件!」
といったものになります。

新築プレミアムとは、
新築からその中古扱いとなった時点で
下落してしまう価格部分を意味します。
例えば4000万円の新築マンションを購入、
何らかの事情で即売却をしたところ、
売却額が3600万円になってしまった…
という場合、結果論的には
400万円が新築プレミアムだった、
と捉えることができます。

ここまでの話でいくと
「新築じゃなくなったから価値が落ちた」
という見方になってしまいそうですが、
その理解だと少し大雑把です。

正確には古くなったから価値が下落した、
というより、新築プレミアムが消失したことで
「相場に均された」と考える方が妥当です。

なぜこんなことが起こるのかというと、
そもそも新築と中古とでは、
価格決定プロセスが全く異なるため
です。

中古不動産の売主は大半が個人となります。
いくらで売りに出しても自由ですが、
結局はそのエリアの相場でしか売れないため、
ある一定のラインで価格は落ち着きます。

対して新築は、こうした周辺相場ではなく、
建築から販売までにかかるコストの原価が
積み上がって価格決定がなされています

例えば、
用地の取得費、建築費、広告宣伝費、
営業担当者のインセンティブ予算、
そして売主(=デベロッパー)の利益

といった具合です。

土地取得費、建築費に加えて
これだけのコストが転嫁されているため、
ひとたび中古相場に均された途端、
この部分が新築プレミアムとして消失して
「価値が下落したように見える」
と考える方がしっくりきます。

要は、相場価格に戻ったという表現が
適切なはずです。

さて、ここまでは売買に関してのお話でしたが、
賃料にも同じく「新築プレミアム」は
しっかり存在します。

賃貸の営業から
「新築だからお家賃は高めです」
と言われたことある方いらっしゃいますよね?

「あー、そうか…新築だから高いよなー」
とつい納得してしまいがちですが…。
この説明では、新築だから高いということ自体への
合理的な説明がなされていません。

この新築賃料の設定、
もちろんそのエリアで新築が希少だから高い
という理由もあります。
ただ、投資用新築マンションの場合、
まず購入価格が先にあり、
その物件にローンを付けるため、
利回りから割り返して賃料が決まるという
理由も存在します。

例えば、3000万円で販売する物件があり、
銀行融資を付けるために、
5%の利回りを確保しなければならない

とします。

そうなると、
3000万円×5%=150万円の
年間賃料が必要となる。
したがって
毎月の家賃は150万円÷12ヶ月=125000円
という流れで家賃が決定
されます。

これが例え周辺相場より高くても、
新築のうちは「新築だからお家賃高めです」
が通用します。

しかし、新築時の入居者が退去すれば、
相場賃料に均されるため、その差額が
新築プレミアムとして消失してしまいます。

これが、新築時から賃料の下がる
メカニズムの一つです。
オーナーからすれば、一気に
手取り賃料収入が下落することに
なりますので、相当に注意が必要です。

さて今回は、売買価格と賃料、
それぞれの新築プレミアムについて
解説してきました。

いま現在新築マンション投資を
お考えの方がいらっしゃれば、
ぜひ今回の解説を念頭に、
慎重にご検討をなさってください。

回避方法については、また改めて別の動画で
お話をしたいと思います。

不動産経営について学ぶ

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それでは、コンスピ広報でした!

このブログを書いた人

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