投資の初心者にとっては、株式や投資信託、不動産投資はなじみのある投資であるといえるでしょう。
しかし最近では、投資対象が多様化し、一風変わった投資対象を選んで楽しんでいる人も増えています。

今回は、株式や不動産投資ではない珍しい投資を取り上げてみたいと思います。
いろいろな投資対象に触れることで投資対象を選ぶコツを探ってみましょう。

投資対象を選ぶ基準

投資とは、将来の利益を見込んで資金を支出することです。
どの投資対象を選ぶかによって、いつ、どのように利益が得られるのか、またリスクが異なってきます。
まずは、投資対象を選ぶ際にどのポイントについて比較検討すべきかについてみていきましょう。

インカムゲインとキャピタルゲインのどちらを重視するか

インカムゲインとキャピタルゲインとは、将来の利益をどのような形で得ることができるかという点に着目した分類です。

インカムゲインとは、投資対象を保有している期間中に得られる収益のことをいいます。
株式投資の配当収入、投資信託の分配金、不動産投資の賃料収入はインカムゲインです。

対してキャピタルゲインとは、投資対象を売却したときに得られる値上がり益をいいます。
インカムゲイン重視かキャピタルゲイン重視かという点は、投資期間中のキャッシュフローにかかわってくる重要なポイントですので、投資前にしっかりと把握しておかなければなりません。

リスクに見合ったリターンがあるか

一般的にローリスクのものはローリターンでも許容されますが、ハイリスクのものは高いリターンが求められます。
しかし、投資対象の中にはハイリスクローリターンのものも混じっていますので、見極めが必要です。

投資対象はどのぐらいのリスクなのか、そのリスクは許容できるのか、対してリターンは何%なのかをほかの投資対象と比較しながら検討することが大切です。

税効果を考えた投資

少し専門的ですが、税効果を考えた投資を重視する投資家もいます。
相続税の圧縮効果を狙った不動産投資や土地の有効活用は典型的なものですが、そのほかにも投資期間中に多額の減価償却費を計上することで利益を圧縮し、キャッシュフローを向上させるという投資手法もあります。

税効果を狙った投資は、税理士や投資コンサルタントなどの専門家のアドバイスが欠かせません。

一風変わった投資5選

それでは、最近人気が高まっている一風変わった投資を5つ紹介します。
数万円から投資できるものもあれば、数百万円が最低投資金額のものまでさまざまです。

前章で上げた投資対象を見極めるポイントを念頭において、投資対象として魅力的かを考えてみてください。

ワイン・ウイスキー投資

ワイン・ウイスキー投資は「商品投資」の一種です。
商品市場では金・銀・プラチナのほか、大豆やトウモロコシなど様々な商品(コモディティ)が取引されていますが、ワイン・ウイスキー投資は一般に公開されているものは少なく、クローズドな場で取引されています。

ワイン・ウイスキーは年を経るごとに消費されるため希少性が高まるのに加え、樽の中で熟成されることで品質が良くなっていくために、値上がり益が期待できます。そのため、一部の富裕層はさまざまな樽や瓶詰めされたワイン・ウイスキーに分散投資しているのです。

よほどの天災や状況の変化がなければワイン・ウイスキーは順調に熟成します。値上がりしないリスクはありますが、自分で飲んで楽しめることを考えれば面白い投資かもしれません。

アンティークコイン投資

アンティークコイン投資はコインのキャピタルゲインを見込んで投資するわかりやすい投資です。
コインは一度発行されれば将来的に数が増えることはないために、希少性が増せば増すほど価格は上がっていきます。
コインの目利きが重要ですが、日本・海外の信頼できるオークションでは、鑑定書付きで出品されるケースも多くなっています。

コイン収集は世界的に人気がありますし、これからもコイン収集家がいなくなることはないでしょう。
投資するコインさえ間違えなければ、安定的にキャピタルゲインを狙える投資といえます。

暗号資産マイニング投資

ビットコインやイーサリアムへの投資は今では珍しくなくなりましたが、暗号資産のマイニングを行う事業投資は一部の投資家の中で根強い人気があります。
暗号資産はブロックチェーン上に取引が記録されますが、その記録をするための作業にコンピューターを介して参加することで暗号通貨の報酬がもらえるしくみが確立されてます。これが「マイニング」です。

暗号資産マイニング投資は、東南アジアや中国の内陸部など電気料金の安いところに暗号資産マイニング装置(マイニングを行うためにプログラミングされたコンピューター)を大量に設置しマイニングを行うことでインカムゲインを得るものです。

コインランドリー投資

雨の日に便利なコインランドリーですが、高い投資効果が得られる事業投資として数年前から実践する投資家が増えてきました。事業投資といっても、実際の事業運営は専門会社に委託するために、コインランドリー機材を購入するほかは特に面倒な手続きや作業は必要ありません。

場所によっては2~3年程度で投資回収できてしまうところもあれば、収益があまり上がらないまま移転を強いられることもあります。そのため、場所の選定が重要なカギとなってくる投資であるといえるでしょう。

トレーラーハウス投資

最後に、最近注目を集めているトレーラーハウス投資をご紹介します。
トレーラーハウスとは、トレーラーで移動することができる家・店舗です。
キャンピングカーは自動車ですが、トレーラーハウスは車でけん引することで移動させます。

大きな敷地があれば、離れの住戸や子供部屋、また事務所や店舗としても活用できる万能の建物です。投資として考える場合は、民泊やペンションなど宿泊施設として運営することが考えられます。

トレーラーハウス投資 3つの魅力

トレーラーハウス投資には今までの不動産投資にない大きな魅力があります。
まず、不動産ではないために建築コストが格段に安く、投資回収がしやすいことです。
コスト安であっても、ラグジュアリーな建材や設備を設置することで高級感を出すことも可能です。

また、不動産として建物を建築できない場所(市街化調整区域など)にも設置することが可能です。
そのため、いままで建築物を建てられなかった高原や海岸沿いでも設置でき、絶景パノラマを満喫することができます。

税効果という点においても優秀な投資対象です。
以前は簡易建造物として7年もしくは自動車として4年の減価償却期間であったのですが、現在では法的な自動車に分類され4年となりました。
この結果、投資期間の初期に多額の減価償却費を計上できるようになり、投資期間中のキャッシュフローが格段に向上しました。

キャッシュフローを重視した投資のすすめ

投資も事業の一つ考えるのであれば、投資期間中のキャッシュフローを重視した投資をおすすめします。
その意味では、ワイン・ウイスキー投資は長期間投資対象が換価されず、途中での売却も時間がかかるためにやや上級者向けの投資といえるかもしれません。

今回紹介した投資対象は事例が少ないものもあるため、一般的な投資対象に比べればややリスクが高いといえるかもしれません。しかしリスクに見合った十分なリターンが期待できますので、数々の投資のうちの一つとして試しに始めてみてはいかがでしょうか。

 


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このブログを書いた人

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